愛知医科大学:不合格にならないための対策
このページでは愛知医科大学の受験情報を掲載します。
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愛知医科大学の受験会場について
一次試験では愛知医科大学本学のほか、 東京(サンシャインシティ文化会館)、大阪(マイドームおおさか)、福岡(福岡ファッションビル)で受験が可能です。
首都圏の生徒は東京会場を利用することで移動の負担を減らすことが可能です。 二次試験は愛知医科大学での受験になります。
愛知医科大学の受験科目
愛知医科大学の一次試験は外国語、3Bまでの数学、物理・化学・生物から2科目選択の理科で行われます。
二次試験は小論文と30分程度の面接となります。
愛知医科大学の数学
愛知医科大学の数学は数3Bまでの範囲で大問4~5問の構成となっている。
全問途中の過程も含めた記述式である。
頻出の問題が多いため標準レベルの問題と思われがちだが、実際は解答に至る手がかりとなる小問が存在しないなど、素直に解答が出せないようひと手間加えられているケースが多く、必ずしも標準レベルの問題とは言い切れない面がある。
いわゆる難問、奇問といった類の問題ではないが、問題途中にヒントとなる小問が無いと解けないといった程度の理解度では合格はおぼつかない。
難問に手を出す必要はないが、上記のような問題が数3Bまでの範囲でまんべんなく出題されるので、苦手分野をなくした上で、ヒントなしでも解答を導けるよう対策をする必要がある。
また、まんべんなく出題される中でも、積分や漸化式の絡んだ総合的な問題は特に出題頻度が高いという傾向もある。
こちらも、国公立レベルの問題に取り組む事で慣れておいたほうが良い。
また、途中の過程まで記述するという事は、当然、途中点があるので、それを踏まえた記述に対する慣れも必要だ。
愛知医科大学の英語
愛知医科大学の英語は大問8題、昨年までの傾向では文法関連と長文読解問題が半々で4題ずつとなっている。
マークと記述の併用式である。
2009年に試験時間が100分に延長されてからは問題が多様になり、受験者の総合力を試すにはうってつけの良問となった。
現在では語句整序、空所補充、誤文訂正などの文法関連が4題、長文読解が4題とパターン化しており、戸惑う事はないだろう。
文法に関しては単語力と語法の習熟度を上げる事で充分な得点に結びつけることが可能だ。
単語力と語法の習熟度を上げるには良質な例文や構文を用いるのが最短の近道。
受験生にとっては多数の構文を覚える事が苦痛であることは重々承知だが、構文に関しては丸暗記するくらいでちょうど良い。
1問1問の分量は多くないとは言え、長文問題が4題控えている事を考えると、文法問題は時間をかけることなく点数に結びつけ、余裕を持って長文読解に取り掛かりたいところである。
長文読解に関しては前述したように1問1問の分量はそれほど多くはない。
また、内容に関しても難解な医学的分野ではなく、エッセイや物語などの比較的読み進めやすいものとなっている。
しかし、4題ともなると時間配分には注意が必要だ。
必要以上に難易度の高くないエッセイ等をある程度の数読み込むことがそのまま対策となるだろう。
英語は時間的にもそれほど厳しくなく、難易度的にも標準的なものであるので、しっかり点数に結びつけておきたい。
愛知医科大学の化学
愛知医科大学の化学は大問4題構成。
解答は記述式である。
無機・有機は受験における頻出問題からの出題が多い。
教科書レベル~問題集の頻出問題レベルまでを抜かりなく勉強していれば点数に結び付けられる。
ここで点数に結びつかないという事は標準レベルまで学習が進んでいないという事であるから、点数が取れていない場合は気を引き締めてほしい。
化学の場合に気を付けるのは問題の難易度よりもむしろ時間配分である。
難易度はそれほど高くはないが問題量がかなり多いため、頻出問題を確実に身に付け数多くの演習をこなす事で、1問あたりにかける時間を減らすトレーニングをしていこう。
愛知医科大学の物理
愛知医科大学の物理は大問3題での構成。
解答は記述、マーク併用である。
例年は力学・電磁気学・波動の3本柱で、熱力学・原子からの出題はここ数年見られていない。
難易度的には高校生の範囲を逸脱したような点は見られず、教科書レベル~標準問題集レベルであるので、まずは基本的事項をしっかり定着させることが重要になる。
基本的事項が定着しているのであれば、計算処理を正確に手早くこなす訓練が必要だ。
設問数が比較的多いので、計算処理に必要以上の時間を取られると見直しの時間が削られてしまう。
物理は愛知医科大学の理科の中では最も点数に結び付けやすいので、ケアレスミスの無いようしっかり見直しの時間は確保したい。
愛知医科大学の生物
愛知医科大学の生物は大問4題での構成。
解答は記述、マーク併用である。
愛知医科大学の理科の中で最も難易度が高いのがこの生物だ。
まず、出題範囲が広範囲である事、さらにはそのほとんどが応用問題である事が生物の難易度を上げている。
また、実験に関して本格的に表やグラフの読み取りなどの考察を課す私立大学が多くないため、そうした能力を身に付けるのも一苦労である。
特に現役生にとっては高校生物の範囲を逸脱した物質名に遭遇して、受験中に頭が真っ白になるケースも少なくない。
それでも生物を選択するのであれば、知らない物質名を見ても慌てず問題中からヒントを探す訓練をしておく事、図説を読み込み実験方法をしっかりと確認する事、計算力の強化をしておく事が必須である。