医学部受験情報

現役生の医学部受験Q&A

現役生の医学部受験Q&Aです。
中学生から高校3年生までいかに勉強を進めるべきかは現役生の私立医学部受験を参照。

Q:医学部に合格するには5000時間ほどの勉強量が必要だと聞きましたが、本当でしょうか?

A:学校に行っている時間をのぞいて、夕方17時~深夜2時まで勉強したとして、一日の勉強量は8時間(夕食の時間1時間で計算)です。
それを625日間続けないと5000時間にはなりません。
勉強に時間がかかる理由は基礎力が欠如しており、効率の良い勉強が出来ていないためです。
たとえば次から次へと問題集に手を出し、「何冊も終わらせた!」と自己満足に浸ってしまう生徒は、成績につながらないケースがほとんどです。
一つの問題集をしっかり使いこなす事で身に付く基礎をおろそかにして、たくさんの問題を解くことで安心してしまうのはよくあるパターンです。
基礎を身につけると効率よく勉強が出来るため、5000時間もの勉強量は必要ありません。
基礎を身に付けるという事は要点・原理となるコア的なものをしっかり使いこなせるようになることを言います。
私達、東大医進会は中途半端な学力の生徒に対して、うわべだけの志望校対策を行いません。
まずは、こうした基礎力の養成を指導の中心に据えて指導を進めていきます。
最終的にはその作業こそが効率の良い学校別の対策につながります。
基礎を使いこなせない状態で学校別対策を行っても、入試本番で力を発揮できません。

Q:数学が苦手ですが、医学部合格は不可能でしょうか?

A:数学重視の医学部は正直厳しいと思います。
家庭教師センターの中には「苦手教科を得意教科にできる」と宣伝しているところもありますが、実際の受験レベルではそんな事はなかなか起こり得ません(受験まで時間のある学年は除く)。
しかし、問題の難易度的に数学ではあまり差がつかない医学部や、他科目でカバー可能な医学部もありますので、医学部合格に最低限のレベルまでは数学も引き上げる必要はありますが、不可能ではありません。
浪人生が有利な数IIIを受ける必要のない近畿大学、帝京大学などを受験するのも良いかもしれません。
また、実際の医学部生がステッドマンという分厚い医学辞典を使いますが、そこからわかるように医学部生に真に求められているのは記憶力です。
物理、数学以外は記憶力で優位にたてる科目ですので自信を持って受験に臨みましょう。

Q:高3生ですが、模試の点数が伸び悩んでおり心配です。

A:高3夏頃までは、浪人生が強力です。
浪人生は一通り学習を終えている上に勉強の時間にもゆとりがあるわけですから、浪人生が参加する模試で、発展途上の高3生の偏差値が伸び悩むのはやむを得ない部分もあります。
気にするべきは偏差値ではなく、どういった点数の落とし方をしているかです。
高3生で基本問題や小問集合問題を頻繁に落としているようなら早急な対策が必要です。
基礎力が欠けていると、今後本格的な受験問題に取り掛かった時に、問題とにらめっこする時間が長くなり、限りある時間がどんどん失われてしまいます。
また、解答をみても理解した「つもり」になっているだけという状態になりがちです。
同じような問題を何度も間違っているのであれば、お子様の状況に合わせて弱点補強が出来る家庭教師が最適であると思います。

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