医学部受験情報

医学部専門家庭教師の眼~現役生の私立医学部受験

現役生の医学部受験は勉強への取り組み方、勉強の進め方が学年によって変化します。
以下に各学年におけるおおまかな必要事項をまとめます。

医学部受験への取り組み方:中学生~高校1年生にかけて

この時期に最低限身に付けたいことは日常的にコツコツと勉強する習慣です。
中学受験を終えたばかりの中学一年生の時期に、受験の反動から勉強をまったくしなくなるお子様がチラホラと現れます。
この状態を長く続けてしまうと当然の事ながらお子様の能力は錆びつきますし、勉強習慣を取り戻すのにも相応の時間がかかってしまいます。
時間的にも精神的にもゆとりのあるこの時期に少しでも早く勉強習慣を取り戻すようにしましょう。
勉強習慣を取り戻すことが目標ですから近くの塾に通っても良いですし、塾では勉強に身が入らない性格であれば家庭教師を考えても良いでしょう。
その場合はプロ講師よりも、一緒に楽しく勉強できる学生講師の方が向くと思われます。
勉強習慣がある程度身に付いている場合は基礎の徹底です。
難しいものに手を出す必要はありません。
現在の医学部受験では広範囲に基礎力を問う傾向が強まっているため、この時期にしっかりと土台を作っておく事がそのまま合格への近道となります。
まずは、学校のテキストや塾の教材をしっかりとこなしましょう。
この時期は苦手科目を作らない事がなにより重要です。
一生懸命学校のテキストをこなし、塾に通っているのに成果が上がらない場合は復習のやり方がわかっていないか、塾が合っていない可能性が考えられます。
その場合はお子様の苦手分野をお子様のペースにあわせて指導できるプロ家庭教師を検討しても良いかもしれません。
早期の始動は当然、時間の限られた医学部受験では大きなメリットになります。

医学部受験への取り組み方:高校2年生

本格的な受験シーズンを迎える前のこの時期は、時間的にも精神的にもまだ多少のゆとりをもって、苦手分野の復習に時間を割ける1年となります。
言い換えると、苦手教科に腰を据えて取り組める最後の1年とも言えます。
この1年の過ごし方は現役での医学部合格という観点からは非常に重要な意味を持ってきます。
予備校で伸びている教科はそのまま自信を持って邁進して下さい。
家庭教師は必要ありません。
逆にある程度の期間予備校に通っているにもかかわらず成績が伸び悩んでいる科目は早急に手を打つ必要があります。
予備校のカリキュラム上、お子様の苦手分野を見つけ出し、穴埋めをしている時間はありませんし、お子様が苦手分野を克服する事を待っていてはくれません。
一度穴が出来てしまうと、予備校の自動的に進んでいくカリキュラムでは取り戻すことは非常に難しくなります。
苦手は苦手のまま放置され、次々と授業が進んでしまう。
その時その時の予備校の予復習に追われていると、自宅学習で苦手分野の強化に取り組むことはなかなかに難しいものです。
結果として、成績の伸び悩みや偏差値の下落につながります。
偏差値の停滞や下降が見られる場合は、弱点の発見→補強を無駄なく進めていく事が重要です。
そして、その作業はお子様だけに合わせて指導できるプロ家庭教師が最適です。
ただし、プロ家庭教師の中でも医学部受験に精通している講師でなければ意味がありません。
残念ながら学歴はあっても医学部受験の現状を認識していないプロ講師というのは存在します。
そうした講師は医学部受験に必要のない的外れな指導を行ってしまう可能性があるため注意が必要です。
高校2年生までに必要なことは、予備校で問題なく進めていける科目と家庭教師が必要である科目をしっかりと認識する事です。
その認識の有無でこの先の受験勉強の進捗スピードに大きな差が出てきます。
予備校で伸び悩んでしまっている苦手教科は日を重ねるにつれ勉強時間を圧迫します。
苦手教科の内容をなかなか理解できずテキストとにらめっこする時間が増えると得意科目の勉強時間が取れなくなってきます。
そして、最終的に必要な知識を身に付ける前に受験を迎えるという事になりかねません。
そういった点からこの時期の勉強方法の見直しは大きな意味を持ってきます。

医学部受験への取り組み方:高校3年生

医学部受験までに残された時間はわずかです。
苦手科目を残した状態で高校3年生を迎えてしまったのであれば、その科目の克服に無駄な時間をかける事は許されません。
時には「苦手科目はここまでしか点数をとらなくていい」という勉強に切り替え、得意科目の強化を図ったほうが良いケースもあります。
ここはお子様の状況、志望する医学部に合わせてケースバイケースで進めていくことになります。
そしてこの段階で初めて志望校に合わせた得点計画を考えていくことになります。
得点計画を立てたらあとはお子様にとって必要な項目を最短距離で埋めていく必要があります。
いわゆる志望校別対策です。
学校別の対策は予備校でも行いますが、お子様が苦手としている部分に的を絞って指導できるのが家庭教師の利点であり、だからこそ最短距離で効率よく吸収させることが可能となります。

医学部受験への取り組み方:まとめ

以上のようにお子様の学年によって必要とされる勉強内容は変化します。
そして、お子様の状況によっても予備校が向いているのか、家庭教師が必要なのか、家庭教師と言っても学生が良いのか、プロが良いのか様々です。

 

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