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医学部受験専門家庭教師のブログ:医学部受験と模試

医学部受験生を指導していると模擬試験に関する考えは生徒によりいろいろと違いがあります。
積極的に模試を受ける生徒もいれば、みんなが受けるからしょうがなく模試を受けている生徒、中には極力模試を受けないようにしている生徒まで様々です。
そもそも、模試を受ける意味とは何でしょう?

模試の意味とは

模擬試験を受けるもっとも大きな意味は自分の弱点を浮き彫りにする事です。
模試を受ける事でどの分野が苦手なのかという範囲的なものから、どういった傾向の問題が苦手なのかという問題形式的なものまでいろいろと浮き彫りにすることが出来ます。
また、模試は本番の医学部受験に似た時間構成、緊張感の中で受ける事になりますので受験慣れも見込めます。

模試の結果はどのようにとらえるべきか?

模試を受ければ志望校判定や偏差値が出ますが一喜一憂してはいけません。
模試で見るべきものは偏差値や合格判定ではなく、どこに問題点があるかです。
時間内に解答する事は出来たか?
苦手分野はどこか?
記述問題は苦手ではないか?
マーク式の解答に苦手はないか?
そういったところだけ見れば良いです。
たとえ合格判定でA判定が出ても合格が決まったわけではないですし、逆にE判定が出たからといって不合格が決まったわけではありません。
苦手分野を分析して改善する事がそのまま医学部合格に直結するわけですから、むしろ、苦手分野がわかった事を喜ぶべきです。

では、模試はいつ受けたら良いか?

医学部受験を成功に終わらせるためには当然ながら模試を有効に活用しなければいけません。
では、模試はどのタイミングで受けたら有効なのでしょうか?
①模試があったらとにかく受ける。
②やみくもに受けても意味がないので日頃の勉強に自信がついたら受ける。
どちらが正解でしょうか?
答えとしてはどちらも正解ではありません。
模試を受ける意味は前述したように弱点を把握する事と試験慣れです。
しかし、①のようにやみくもに模試を受けてしまうと日頃の勉強のペースが崩れますし、体力的にも厳しくなります。
一方②のように自信がついてから受ける(このタイプの生徒は実はかなりの数います)と言っていると、自信がつく前に受験間近になってしまいます。
試験慣れと弱点の把握という事を考えると、それなりの数の模試は受けておきたいところ。
少なくとも2~3か月に1度は模試を受けておくのが理想です。

模試を受けた後

模試を受けたら受けっぱなしではまったく意味がありません。
解けなかった問題はケアレスミスも含めて要復習です。
緊張感ある試験の中でのミスはそもそもケアレスミスとは言いません。
ケアレスミスを言い訳にしていると何度でも同じミスを繰り返す事になります。
なぜそういったミスをしたかも含めて分析しましょう。
そして特に復習するべきものは正答率が高いのに自分が解けなかった問題です。
相対評価である受験では人が出来ない問題を解ける必要はありません。
周囲が解ける問題で落とす事が問題なのです。
周囲の正答率が高いにもかかわらず得点に結び付けられなかったという事はその部分は明確に実力不足です。
力を入れて復習し、克服しましょう。
それこそが医学部合格に直結する作業となります。

 

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