医学部専門家庭教師による受験対策:早期始動の意味
中学生~高校2年生から医学部対策を始める意味
近年の医学部受験は標準レベルの問題をいかに数多く正答するかが求められています。
そのためには、より確実に、より素早くという相反する能力を身に付ける必要があります。
医学部受験では他学部受験に比べ全分野から幅広く出題されるという特徴があります。
問題そのものは標準レベルであっても、膨大な範囲の知識を確実なものとするにはやはりそれなりの時間を要します。
特に2科目課される理科系科目はどうしても後回しになりがちなので、後々に理科系科目に充分な時間を割くためにも英語や数学は早期始動が有利なのは言うまでもありません。
英語・数学の2科目は時間がかかる科目でもあり、この2科目が配点的に大きい医学部は多いです。
また、英語・数学は憶えれば済むという暗記科目ではないため一たび苦手が生じると取り返す事はたやすくありません。
弱点の強化に予備校に通う生徒は多いですが、予備校は基礎分野は出来ていて当たり前という前提でテキストが作成されているため、基礎分野の説明は意外とあっさりしています。
この状態で予備校に通っていても講義を聴いてわかった「つもり」になって帰ってくることになります。
わかった「つもり」が積もり積もると、実際は穴だらけになります。
勉強というのは「わかった」あとに自分で解きなおしてはじめて「理解した」という事になります。
しかし、苦手を作ってしまう生徒というのはこの解きなおしという作業を驚くほどしていません。
当然英語も数学も弱点だらけになってしまいます。
高3までこの2科目で苦手を残してしまうと苦手の克服で精いっぱいになってしまい、理科系科目が中途半端な状態で医学部受験当日を迎える事になります。
また、実際には苦手の克服さえできずに受験当日を迎えてしまう生徒が大半です。
当然、確実な知識さえ身に付けていないのに、それを素早く処理する訓練など出来ているはずがありません。
その結果が不合格となって跳ね返ってきます。
医学部専門家庭教師による受験対策:高校3年生の受験対策
高校3年生の医学部受験対策
高校3年生で家庭教師をお考えという事はまず間違いなく苦手科目があることと存じます。
私たちは医学部受験対策を専門に行っている家庭教師だからこそ厳しいことを伝えなければなりません。
現在の医学部受験は難問の類は少ないかわりに、とても幅広い範囲の知識が求められます。
そのため、お子様の置かれた状態もよくわからないにもかかわらず、「合格できます」「合格させます」とは言いたくありません。
幅広い分野からまんべんなく出題される医学部受験では、やはり最低限の勉強量とこれまでに身に付けている知識の量が問われます。
学校別の対策に取り組むレベルまで引き上げるにはある程度の時間は必要です。
だらだらと過ごしてきて高3になって焦っているような状態なら現役での合格は難しいでしょう。
もちろん、学校別の対策を行えるレベルまで最短距離で持っていく指導は行います。
しかし、医学部はそんなに容易く合格できるものでない事はお父様お母様はご存じのとおりです。
そのため、浪人前提の指導を行い2年計画で合格に導いたケースもあります。
逆に、だらだらとは過ごしてこなかったが、どうにも伸び悩んでしまっている教科がある生徒の場合は、成績を伸ばしやすいと言えます。
だらだらと過ごさず、しっかり勉強をしてきているという事は、高いモチベーションを持ちつつ、なおかつある程度の絶対的勉強量も確保しているはずです。
それにもかかわらず成績が伸び悩んでいるという事は「自分では見つけられない要因」があるという事です。
たいていは①基礎分野に未完成の部分があり、そこに生徒本人が気付いていないケースですが、他にも②ノートを取る事自体が目的になっていて、思いのほか頭に入っていなかったり、③解答をみて理解したつもりで解きなおしを行っていなかったり、様々な要因が考えられます。
医学部合格に必要な要素は絶対的な勉強量と効率的な学習の2要素です。
ある程度の勉強量を確保できているのであれば、あとは効率の部分です。
成績アップを阻害している要因を特定し、改善を図る事で勉強の効率が上がり成績も上がります。
また、苦手分野を最短距離で穴埋めするのは家庭教師が間違いなく最適です。
生徒自身も気付いていない苦手部分を見つけ出し、ピンポイントで指導します。
一つの苦手分野の理解が深まると相乗効果で他分野の理解も深まり得点が上がります。
医学部専門家庭教師による受験対策:浪人生の受験対策
浪人生の医学部受験対策
浪人生は現役生と比べて圧倒的なアドバンテージがあります。
それは勉強のために確保できる時間が現役生に比べ圧倒的に多いという事です。
現役生が18時~21時まで予備校に通い、自宅に帰り夕食を採り、22時~1時まで勉強するとして「自分のペースで勉強できる時間」は夕食後の3時間だけです。
一方浪人生は同じ時間を予備校で過ごしたとしても、夕食後の3時間と午前中、昼食後18時までがまるまる勉強時間として確保できます。
優に現役生の3倍程度「自分のペースで勉強できる時間」が確保できます。
この「自分のペースで勉強できる時間」というのは弱点の克服に充てるもよし、英単語を覚えるもよし、過去問対策に使うもよしと非常に有意義な時間になります。
この時間を現役生の3倍使えるわけですから、これがアドバンテージにならないわけがありません。
現役時代にまったく成績の足りなかった生徒でも合格レベルまで達する事は可能です。
ただし、その時間をしっかり使えれば・・・です。
このアドバンテージとなる時間を最大限有効に使うためには、ダラダラとその日やりたいことをやるような使い方ではダメです。
浪人生の場合は時間的ゆとりがあるのをいいことに現役時代よりも勉強をしなくなる生徒がいます。
時間的なアドバンテージがあるのは間違いないですが、実力が足りなくて一度落ちているのだという事を認識してしっかり取り組むべきです。
また、いくら時間があるとはいえ夏を過ぎると、やはり時間は足りなく感じるものです。
できればゆとりがある夏までに最低でも苦手分野は克服するようにしましょう。
浪人生の場合は受験に失敗しているわけですから、家庭教師を考えるのであれば2~4月がベストです。
この時期は受験に失敗したばかりで生徒本人にも「自分のやり方が間違っていた」という現実が突きつけられています。
そのため、このタイミングこそがご両親の声に耳を傾けるタイミングでもあります。
勉強方法の見直しや苦手分野の発見は早ければ早いほど効果があります。