医学部受験情報

医学部受験に向けて家庭教師と予備校どちらを選ぶべきか?

医学部受験での合格を目指すにあたり、大半の生徒は予備校に通う、もしくは家庭教師の指導を受ける事になります。予備校だけ、家庭教師だけ、予備校と家庭教師の併用、様々な選択肢がありますがここでは予備校と家庭教師それぞれの特徴について触れていきます。大手家庭教師センターで述べている事とは全く違う事もありますが、どちらが正しいか考えながら読んでいただければと思います。

予備校の特徴

予備校の特徴として挙げられるのは以下の点です。
①集団授業である。
②授業は年間のカリキュラムに沿って進む。
③質問に行くかどうかは生徒の積極性による。
④テキストの予復習は生徒任せである。
予備校の特徴は上記4点ですが、これは一般に言われている事と大差がないと思います。
一つずつ見ていきます。

授業の形式

集団授業に関しては個別塾はその限りではありませんが、一般の大手予備校は集団授業です。
集団授業と言っても、講師が一方的に指導を進めていくタイプの授業と、生徒と質疑応答を交えながら進めていくタイプの授業に分かれます。
自主的に勉強を進められる生徒は前者のタイプでも問題ありませんが、なかなか勉強に乗り気ではない生徒の場合は前者では成果が出ません。
いつ質問が来るかわからない緊張感のある環境を作ってあげないと、集中して授業に取り組めないケースが出てきます。
いわゆる予備校に行ってるだけで安心してしまう生徒はこのタイプです。
予備校ではみずから積極的に内容を吸収しようという心掛けが無いと成績は伸びません。
何を質問されても答えられるようにしっかり予復習をして授業に臨み、集中して授業を聞く姿勢づくりには質疑応答を交えながらの授業形式がベストです。
予備校に通っていて、成績に伸び悩みがみられる場合はまず、お子様にとってどちらのタイプの授業形式の予備校が向いているかを考えてみるとよいでしょう。

年間のカリキュラム

予備校は例外なく年間のカリキュラムに沿って進みます。
生徒の立場からすると、「自分がこの時期にここまで出来ていれば問題ない」というペースがつかみやすい反面、一度躓いてしまうと生徒が自力で何とかしないと、躓きを補う術がないという事でもあります。
暗記が中心となる生物、化学はともかく、積み重ね科目である英語、数学に関しては一つの躓きという小さな穴はのちに大きな穴へと広がります。
本来であれば「どこで躓いたか?」という事は生徒自身はその場でわかります。
しかし、予備校の予習に追われてしまうと、苦手分野の復習は後回しになりがちです。
後回し後回しを続けているとだんだんと苦手箇所が積み重なり、どこで躓いたかも曖昧になってきます。
せっかく予備校というペースメーカーがあるわけですから、それを活かすためにも苦手分野は後回しにせず、すぐに対処することが望ましいと言えます。

予備校での質問

予備校で授業を受けている生徒の大半は授業だけですべてを理解しているわけではありません。
当然、授業中に聞き漏らした部分や不明瞭な部分も出てきます。
それを補うのが講師への質問です。
しかし、質問に行けるかどうかは生徒の性格にもよります。
講師にでも遠慮なく質問に行ける生徒もいれば、シャイでなかなか質問に行けない生徒もいます。
後者の場合は当然、理解不十分な状態を放置して、予備校のカリキュラムが進んでしまうわけですから、良い状況とは言えません。

テキストの予復習

これは通っている予備校が講師、生徒間の質疑応答がないタイプの授業形式の場合に特に見られる傾向ですが、予復習をしていなくても、それを咎める人間がいないため、テキストの予習もせずに授業に出ている生徒が少なからずいます。
当然しかっりと予復習をして授業に臨んでいる生徒とそうでない生徒の間では同じ授業を受けていても理解度が変わってきます。
予備校に通っていても成果が出ていない場合は、授業前の予習をおろそかにしているケースが多々ありますので、そのあたりを見直してみると良いと思います。
ただし、すでに予備校についていけていない生徒の場合は予復習以前に苦手分野を補ってあげないと手遅れになるケースもあります。

大手センターが定義する予備校に向いている生徒とは?

大手家庭教師センターでは予備校に向いている生徒を以下のように定義しているケースが多いようです。
①基礎が出来ている。
②勉強のやり方がわかっている。
③志望している医学部に偏差値が達している。
上記の3点は教育の現場に立っていない人間が作り上げた定義である事が伝わってきます。
こちらも一つ一つ見ていきましょう。

基礎が出来ているか否か?

予備校に入った時点で全ての生徒が十分な基礎力を持っているとは限りません。
しかし、伸びる生徒は伸びますし、伸びない生徒は伸びません。
上記の定義では基礎が出来ていないのに伸びる生徒がいる点は説明がつきません。

勉強のやり方がわかっている

勉強のやり方がわかっている生徒など存在しません。
全ての生徒が自分の勉強法で間違っていないか不安を抱えながら、試行錯誤の勉強をしています。
そもそも勉強のやり方がわかっているのであれば予備校に通う必要さえありません。
赤本と問題集を使いながらの独学で十分なはずです。
この「勉強のやり方がわかっている」という言葉などは、実際には勉強をしてこなかった人間が机上の空論で作り上げた言葉と言い切って良い言葉です。

志望している医学部に偏差値が達している

予備校では偏差値が達している生徒しか医学部に受かっていないのか?というと当然そんなことはありません。
偏差値が足りていなくても予備校で成果を出して、最終的に医学部合格を勝ち取る生徒はいくらでもいます。

大手家庭教師センターでは上記の定義を充たしていない生徒が家庭教師にむいているタイプと煽る傾向にあるようです。
しかし、今述べたように、上記の定義を充たしていなくても予備校で成績を上げる生徒はいます。
では、それを踏まえた上でどういったタイプの生徒が家庭教師で伸びるのかを考えていこうと思います。

本当の意味で「家庭教師で伸びる生徒」とは?

根本的な部分として、「医学部に合格したい」という想いが生徒本人になければ家庭教師向きではありません。
押しつけの勉強では成績は伸ばせないので、「医学部に合格したいと思っているが伸び悩んでしまっている」という前提で話を進めます。

予備校で伸び悩んでいる生徒はすべて家庭教師向きではない

予備校で成績が伸び悩んでいるからと言って、安易に家庭教師を考える必要はありません。
たとえ入塾時に基礎が出来ていなくても、志望している医学部に偏差値が足りなくても予備校で伸びる生徒は伸びます。
ただし、そうした状態から結果を出す生徒には共通点があります。
その共通点とは”目先の勉強にこだわらず、自分の出来ていない分野を必死に勉強している”という点です。
当然、予備校の予復習もこなした上でです。
生徒本人にとっては予備校の勉強も進めながら苦手分野の勉強もしているわけで、これは時間的にも体力的にも大変な負担になります。
時間を効率よく使う事に長けている生徒、体力的に強靭な生徒の場合、この負担に負けず苦手分野の強化が予備校のカリキュラムに追いついてくるに従い成績は加速度的に上がり始めます。
もし、お子様が苦手分野の勉強を場当たり的にではなく、計画立てて進めているのであれば予備校でもうしばらく様子を見るという選択肢も考えられます。
ただし、この方法で予備校のカリキュラムに追いつくためには時間がかかるため、医学部受験まで時間の残されていない高校3年生や浪人生には現実問題、難しいかもしれません。

では家庭教師で伸びる生徒とは?

上記のような苦手分野の復習に対して、やる気はあっても何をやっていいかわからない生徒や勉強量はこなしているがどうにも勉強の効率が悪い生徒、こうした生徒は家庭教師で大きく伸びる生徒と言えます。
なぜならやる気があるという事は医学部合格に向けて、正しい方向を示す事さえできれば真っ直ぐに伸びてくれるからです。
予備校で伸び悩む理由は、予備校では合格までの道をどのように進むべきかの方針を全体的には示す事は出来るが、生徒個々に合わせては指示を出せないためです。
伸び悩んでいる生徒にとっては、どの部分から自分が躓いて、それを改善するために何をどれだけやればいいか、そして、医学部受験までの残された時間でどのように勉強をしていけばいいかがわからないのです。
いうなれば予備校は医学部合格というゴールの大まかな方向は示してくれるが、そこにたどり着けるのは方向感覚の優れた生徒であり、道に迷ってしまう生徒はそのまま迷い続ける、つまり不合格という結果が待つことになります。
対して、志望校合格に向けた知識を生徒それぞれの状況に合わせて効率的に補強し、合格への最短距離をその都度示す事に関しては家庭教師こそが最適です。
その指示は志望校に向けた受験対策から、課題の量、課題のこなし方にまで至ります。
これは予備校では難しい部分です。

医学部受験、家庭教師と予備校どちらがベストか?

家庭教師で進める、予備校で進める、家庭教師と予備校の併用で進める、いろいろな方法がありますが正解と言えるものはありません。
ただし、自分で勉強を進めていける得意教科に関しては家庭教師は必要ありません。
苦手科目に関しても医学部受験まで時間のある中学生から高校1年生くらいまでで、生徒本人が色々と考えて苦手教科に勉強時間を割いているようであれば、予備校で伸びる可能性も十分あります。
ただし、苦手科目をより短期間で効率よく解消するには家庭教師の方が適任ではあります。
逆に、1年以上予備校に通っているのに伸びが見られない科目のある生徒や、勉強の仕方に一貫性がなく場当たり的な勉強ばかりしている生徒の場合は、予備校で伸びる要素が薄いので、生徒に合わせた勉強法や対策を組むことの出来る家庭教師がベストと言えます。
以上の点から家庭教師と予備校を見比べてみると今後の進め方も見えてくると思います。

 

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獨協医科大学:不合格にならないための対策

このページでは獨協医科大学の受験情報を掲載しています。

獨協医科大学の受験会場について

一次試験、二次試験ともに獨協医科大学での受験となります。
他会場は設けられていないので、受験の際は注意が必要です。

獨協医科大学の受験科目

獨協医科大学の一次試験は外国語、3Cまでの数学、物理・化学・生物から2科目選択の理科で行われます。
二次試験は小論文と10分程度の面接となります。
面接は面接官3人に受験生1人の個人面接です。

獨協医科大学の数学

獨協医科大学の数学は数3Cまでの範囲で大問5問の構成となっている。
マーク式である。
難易度的には基本問題中心なので難しいものではないが、問題数が多いため時間的には楽ではない。
また、マーク式特有の「与えられた条件に乗って解答を進めなければならない誘導式」に慣れておかないと厳しい時間がさらに厳しくなる。
ただし、誘導がかなり親切なので、誘導式に慣れてさえおけば問題はないだろう。
範囲的には全般に及ぶので穴がないよう勉強を進めておく事。
獨協医科大学の数学は高得点をとって当たり前の内容。
数学でライバルに差をつける事が難しいため、数学が得意である事が大きなメリットにはならないので要注意。

獨協医科大学の英語

獨協医科大学の英語は長文2題、文法問題、語句整序の3本柱での構成。
問題数は長文読解が30問、文法問題、語句整序が各10問で合計50問。
マークシート式である。
獨協医科大学の英語の特徴は問題量の多さ。
50問を70分で解答しなければいけない上、近年は長文化も進んでおり受験生の負担は増している。
70分という制限時間の中でどれだけの問題を解答できるかが勝負の分かれ目になる。
全問解答は難しいと腹をくくって、時間の掛かる問題は切り捨てる割り切りが必要だ。
問題自体は難易度も高くなく標準的。
特に文法問題、語句整序は日本語での設問なので取り組みやすい。
確実に得点に結び付けよう。
長文2題のうち1題は超長文と言ってよいほど分量が多い。
当然、見たこともない単語が数多く登場するので、文脈から単語の意味を推理する訓練が必要だ。
獨協医科大学の英語に必要なのは速読力と基本的な文法問題を手早く正確に解く能力。
以上2点を念頭に学習を進めよう。

獨協医科大学の化学

獨協医科大学の化学は大問5題構成。
解答はマーク式である。
問題自体は受験の定番と言える問題ばかりだが、多数の計算問題を含み、問題数も多いので時間的に易しいとは言えない。
求められる能力は標準問題を手早く解いていくスピード。
問題的には特筆すべき難問は無いので、教科書レベルの知識を習得したら演習に取り掛かろう。
演習を数多く重ねる事で問題を見た瞬間、条件反射的に解答が出せる状態に持っていくことが獨協医科大学化学の対策に他ならない。
特に頻出の理論は、計算問題に時間を取られ過ぎないようしっかり演習を重ねておこう。

獨協医科大学の物理

獨協医科大学の物理は大問5題での構成。
解答はマークシート式である。
原子分野を除く力学、電磁気、熱力学、波動の全分野から幅広く出題される。
問題の難易度自体は基本レベルといって差し支えないが、他の理科科目同様に問題数が多く、時間的には楽ではない。
また、設問に一ひねりあるケースが多く、慣れていないと少し戸惑ってしまうかもしれない。
時間配分を考えて、詰まる問題で考え込まず、解ける問題から解いていく習慣を日頃の勉強や模試などの機会に養っておこう。

獨協医科大学の生物

獨協医科大学の生物は大問5題での構成。
解答はマーク式である。
生態系分野の出題がほとんど無いかわりに、他分野は広範囲に問われる。
また、一つの分野を掘り下げた問題というよりは、いくつかの分野にまたがった出題が多く、その形式に慣れていないと苦労するだろう。
グラフ問題は図説に載っていないようなグラフが出る事もあるので、グラフのどの部分に着目すべきか判断できるよう演習を重ねておく事。
計算や正誤問題は時間を取られやすいので、作図や計算を手早くこなせるように日頃から鍛錬しておこう。
他の理科系科目同様、生物も問題量が多く、時間配分には苦労するだろう。

 

医学部受験専門家庭教師による学校別対策

浪人生の医学部受験Q&A

浪人生の医学部受験Q&Aです。
関連記事:浪人生の私立医学部受験

Q:現役生に比べて、浪人生が不利な事はありますか?

A:医学部によっては明らかに現役生重視の学校があると言われており、不利が無いとは言えません。
学校によっては浪人年数×10点減点されるといわれている医学部もあります。
しかし、勉強時間は現役生より確保できるわけですから、その点では明らかに有利と言えます。

Q:医学部受験で浪人生が多浪しやすいのはなぜですか?

A:もともと医学部合格の難易度が高いのも理由の一つですが、最も大きな理由は浪人生は時間に縛られない事があげられます。
予備校や塾に通っている時間を除けば自由ですし、年齢的にご両親の干渉も少なくなります。
その為、しっかり自分を律する強い気持ちを持っていないと、結果的に現役時代よりも勉強しないという事になり多浪につながります。
さらに、浪人になって最初に受ける模試で、新高3生よりも断然高い点数をとる生徒も多いので油断をするケースもあります。
しかし、勉強時間は現役生よりも確実に多いわけですから、しっかり勉強すれば成績も伸びますし、合格もできます。

Q:予備校を変えるべきか、家庭教師にするべきか悩んでいます・・・。

A:お子様の現状にもよりますのでどちらが良いとは一概には言えませんが、得意科目に関しては家庭教師は必要ないと思います。
予備校には仲間と切磋琢磨できる、外に出る事で気晴らしになるという利点もあります。
逆に伸び悩んでいる科目に関しては、予備校で成果を上げる望みは薄いと言えます。
予備校は年間の決められたスケジュールに沿って授業を行っており、つまづいた生徒を待っていてはくれません。
さらに、たいていの生徒はつまづいたと自覚していても、予備校の課題に追われるため弱点を放置しがちです。
また、どこが原因でつまづいてしまったのかを把握していないと、弱点の強化はなかなかはかどりません。
家庭教師の場合はまさに、その生徒のつまづいた原因を見つけ出し、生徒のペースに合わせて弱点を補う事が可能です。
よって、得意教科は予備校、苦手教科は家庭教師という使い分けが一般的と思われます。

Q:夜から勉強をはじめて、明け方まで勉強しているが問題ないか?

A:問題ありです。
受験は朝から夕方にかけてですので、日頃からその時間に頭の働きをピークに持っていく習慣作りが必要です。
特に浪人生の場合は時間的制約が緩いため、夜型になりがちです。
受験直前に朝方に変えろというのも難しいものですので、現役生と変わらない生活時間で活動するよう心がけましょう。

 

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現役生の医学部受験Q&A

現役生の医学部受験Q&Aです。
中学生から高校3年生までいかに勉強を進めるべきかは現役生の私立医学部受験を参照。

Q:医学部に合格するには5000時間ほどの勉強量が必要だと聞きましたが、本当でしょうか?

A:学校に行っている時間をのぞいて、夕方17時~深夜2時まで勉強したとして、一日の勉強量は8時間(夕食の時間1時間で計算)です。
それを625日間続けないと5000時間にはなりません。
勉強に時間がかかる理由は基礎力が欠如しており、効率の良い勉強が出来ていないためです。
たとえば次から次へと問題集に手を出し、「何冊も終わらせた!」と自己満足に浸ってしまう生徒は、成績につながらないケースがほとんどです。
一つの問題集をしっかり使いこなす事で身に付く基礎をおろそかにして、たくさんの問題を解くことで安心してしまうのはよくあるパターンです。
基礎を身につけると効率よく勉強が出来るため、5000時間もの勉強量は必要ありません。
基礎を身に付けるという事は要点・原理となるコア的なものをしっかり使いこなせるようになることを言います。
私達、東大医進会は中途半端な学力の生徒に対して、うわべだけの志望校対策を行いません。
まずは、こうした基礎力の養成を指導の中心に据えて指導を進めていきます。
最終的にはその作業こそが効率の良い学校別の対策につながります。
基礎を使いこなせない状態で学校別対策を行っても、入試本番で力を発揮できません。

Q:数学が苦手ですが、医学部合格は不可能でしょうか?

A:数学重視の医学部は正直厳しいと思います。
家庭教師センターの中には「苦手教科を得意教科にできる」と宣伝しているところもありますが、実際の受験レベルではそんな事はなかなか起こり得ません(受験まで時間のある学年は除く)。
しかし、問題の難易度的に数学ではあまり差がつかない医学部や、他科目でカバー可能な医学部もありますので、医学部合格に最低限のレベルまでは数学も引き上げる必要はありますが、不可能ではありません。
浪人生が有利な数IIIを受ける必要のない近畿大学、帝京大学などを受験するのも良いかもしれません。
また、実際の医学部生がステッドマンという分厚い医学辞典を使いますが、そこからわかるように医学部生に真に求められているのは記憶力です。
物理、数学以外は記憶力で優位にたてる科目ですので自信を持って受験に臨みましょう。

Q:高3生ですが、模試の点数が伸び悩んでおり心配です。

A:高3夏頃までは、浪人生が強力です。
浪人生は一通り学習を終えている上に勉強の時間にもゆとりがあるわけですから、浪人生が参加する模試で、発展途上の高3生の偏差値が伸び悩むのはやむを得ない部分もあります。
気にするべきは偏差値ではなく、どういった点数の落とし方をしているかです。
高3生で基本問題や小問集合問題を頻繁に落としているようなら早急な対策が必要です。
基礎力が欠けていると、今後本格的な受験問題に取り掛かった時に、問題とにらめっこする時間が長くなり、限りある時間がどんどん失われてしまいます。
また、解答をみても理解した「つもり」になっているだけという状態になりがちです。
同じような問題を何度も間違っているのであれば、お子様の状況に合わせて弱点補強が出来る家庭教師が最適であると思います。

関連記事:医学部受験は難しいという本当の意味

 

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東邦大学医学部:不合格にならないための対策

このページでは東邦大学医学部の受験情報を掲載しています。

東邦大学の受験会場について

一次試験は五反田TOCビル13階での受験。
二次試験は東邦大学大森キャンパスでの受験となります。

東邦大学の受験科目

東邦大学の一次試験は外国語、3Cまでの数学、物理・化学・生物から2科目選択の理科で行われます。
二次試験は受験生4名・面接官2名でのグループ討論を20分弱および面接官・生徒1対1での個人面接を1つのテーマ3分で4回、合計12分ほどの内容となります。

東邦大学の数学

東邦大学の数学は数3Cまでの範囲で大問での区切りはなく、小問の集合問題である。
マークシート式である。
問題の難易度は全体的には標準的なものであり、目新しい問題の出題もないが、易しい問題と難しい問題が混ざって出題される。
解答まで手間のかかる問題が出題されるので、時間内に解答をするためには効率的に、素早く解いていく必要がある。
時間的に厳しいようであれば、難しい問題を後回しにして、比較的易しい問題から解いていくことも必要だ。
その場合、易しい問題と難しい問題の切り分けを手早く判断する必要があり、また易しい問題は確実に点数に結びつける必要がある。
マーク式の数学は見慣れていないと解答に手間取るケースがあるので、しっかり演習を積んでおこう。

東邦大学の英語

東邦大学の英語は大問2~3題。
マークシート式である。
東邦大学の英語は長文読解が大きな割合を占めており、さらに医系英語が頻出する。
英文自体の難易度は本来それほど高くないものの、医系単語や医学系の知識を深めていないとかなり苦労するだろう。
とは言え医系英語に慣れてさえいれば、設問自体はむしろ易しい部類に入るので得点源にすることも可能。
受験前に話題となっている医療関係のニュースから単語を拾うなどすると効果的。
昨年度は語彙的な問題での難易度が易化の傾向を見せており、この傾向が進むようであれば、今後語彙問題では差が出なくなるため、より一層長文の読解力が求められる事になるだろう。
また、東邦大学の英語を特徴づけており、かなり時間を必要とした段落整序の問題が2012年以降姿を消しているので、時間的には以前よりも余裕がある。

東邦大学の化学

東邦大学の化学は大問3題構成。
解答はマーク式である。
大問1は一問一答形式での小問集合30題。
範囲は化学全範囲の計算、知識問題だが、「生命と物質」分野など受験生にとってはあまりなじみのない分野から出題される問題もある。
大問2と大問3で理論と有機から1題ずつの出題。
こちらは頻出問題中心だが、大問1の小問集合に時間をかけすぎていると時間不足になるので、時間配分には気を付けよう。

東邦大学の物理

東邦大学の物理は大問10題での構成。
解答はマーク式である。
例年、原子を除く全範囲から幅広く出題されている。
問題自体の難易度は高くないものの、他大学ではあまりみかけないような分野からの出題があり、さらに問題数自体も多いのでなかなかに手ごわいと言えるだろう。
まずは標準レベルの問題をまんべんなく学習し、受験当日は時間の掛かりそうな問題は後回しにして、解ける問題を確実に点数に結びつけるなど臨機応変に判断してほしい。

東邦大学の生物

東邦大学の生物は大問4題での構成。
解答はマーク式である。
以前は小問で60題ほど出題された年もあったが、現在は30~40問程度に落ち着いている。
しかし、問題数が少なくなった分、問題の難易度が上がっており、とにかく時間が厳しいのが東邦大学生物の特徴だ。
生態系も含めて幅広い範囲からの出題。
とにかく時間との勝負なので、問題を見た瞬間、反射でどの知識が必要なのかを判断できるレベルまで持っていきたい。

 

医学部受験専門家庭教師による学校別対策

受験日程の構築、志望校の絞り込み~私立医学部受験で重要な事

医学部受験では受験日程の組み方も重要なファクターです。
現役生は第一志望以外の受験校を偏差値と日程で漠然と決めてしまいがちです。
しかし、それでは合格はおぼつきません。

志望校は偏差値ではなく、適性で絞り込むべき

予備校や家庭教師センターとは受験日程の組み方をどこまで相談できましたか?
お子様の得意教科、得意分野、手の合う問題、手の合わない問題を把握した上で、苦手な科目で何点とって、得意な科目で何点とるという得点作戦を立て、その上で志望校の絞込みをしてくれましたか?
平均的な問題が多いが高得点が必要な医学部と、難問が多いが合格点は低い医学部どちらが向くタイプか把握した上でどの医学部を受験するべきか指示がありましたか?
問題量は多いが必ず選択肢に正解のあるマークシート方式と、問題量は少ないが正確な知識の習得が必要な記述式どちらが向いているタイプか判断した上で志望校に向け必要な勉強が出来ていますか?
「医学部受験は難しい」「医学部受験は特殊」と言うだけなら誰にでも言えます。
必要以上に煽られて緊張しすぎては身に付くものも身に付きません。
そこで当会はあえて言わせていただきます。
医学部受験は必ずしも難しくはないと。
ただし、広範囲にわたる受験に必要な知識を、的確に詰め込む必要があります。
また、問題の難易度は高くなくとも、解答形式にひねりがあるなど、落ち着いて受験当日をむかえなければ慌ててしまい、持てる力を発揮しづらい要素があるのも事実です。
そのような医学部受験を突破するために必要な作業が志望校の絞り込みと受験日程の的確な構築です。

おろそかにしてはいけない受験日程の絞り込みと志望校の絞り込み

上手な鉄砲でも的中させるのは容易ではない医学部受験。
やみくもに受験日程を立て受験校を詰め込んでも、下手な鉄砲も数撃てば当たるとは中々いきません。
それが医学部受験です。
現役生・浪人生ともに膨大な量の勉強をこなす事に精いっぱいで受験日程の組み方まではなかなか頭がまわりません。
特に受験日が近づいてくるとお子様もお父様お母様も先が見えなくなりがちです。
しかし、受験校の選定や受験日程を考える事は決しておろそかにしてはいけない部分です。
お子様がどういうタイプでどの医学部が向いているのか?
どういった得点計画を立てた上で、限られた時間を使っていくべきか?
どのように受験日程を組んでいくべきか?

 

医学部受験

川崎医科大学:不合格にならないための対策

このページでは川崎医科大学の受験情報を掲載しています。
なお、川崎医科大学の現役浪人比、医師国家試験合格率、学費、家賃相場などはこちらの記事も参照ください。

川崎医科大学の受験会場について

一次試験、二次試験ともに川崎医科大学での受験。
他会場受験はありませんので、受験の場合は移動を考慮し、疲労を残さない日程を組む必要があります。

川崎医科大学の受験科目

川崎医科大学の一次試験は英語、3Bまでの数学、物理・化学・生物から2科目選択の理科、小論文で行われます。
二次試験は10分程度の面接となります。
面接は面接官3人に受験生1人の個人面接です。

川崎医科大学の数学

川崎医科大学の数学は数3Bまでの範囲で大問3問の構成となっている。
マークシートによる穴埋め式である。
問題の難易度としては受験問題集の標準レベルだが、基本的な解法を組み合わせなければ解けない問題が中心。
解法のヒントは問題中に示されているが、その誘導に乗って解答を進める形式に慣れておかないと合格点に達する事は難しいだろう。
微積分、確率、図形と式、ベクトルが頻出。
数学以外の科目の難易度が低く高得点での争いとなるため、数学で勝負が決まるケースが多い。
繰り返しになるが誘導式の設問への慣れが重要なポイントになるので、しっかりと対策をしておこう。

川崎医科大学の英語

川崎医科大学の英語はたびたび傾向が変わるため、見慣れない問題形式であっても面食らわない事が大切だ。
マーク式である。
問題形式こそ一定しないが難易度的にはやや易しい~標準レベル。
受験勉強に真面目に取り組んでいればしっかり得点に結び付けられる問題である。
ただし、気を付けるべき点もある。
読解問題では医療関連の内容が頻出であるため、医系単語の学習も必要である。

川崎医科大学の化学

川崎医科大学の化学は大問2題構成。
解答は全問マーク式である。
難問といえるような出題はなく、合格のためには高得点を取る必要がある。
問題の難易度は高くないが頻出と言える分野が無いため、「教科書レベルの知識を抜け落ちなく全範囲」理解しておく必要がある。
計算問題も数多く出題されるので、取りこぼしやすい平衡、気体、溶液の計算は繰り返し演習を重ね、完全に仕上げておこう。

川崎医科大学の物理

川崎医科大学の物理は大問2題での構成。
解答はマーク式である。
難易度的には問題集の基本問題から標準問題レベルなので高得点を取る必要がある。
用語選択の問題なども多く、その用語を知っているか知らないかが全てである。
マークシートでの選択式という事は正答が選択肢の中に含まれているという事なので、正答となる用語を見たこともないという程度の習熟度では合格はおぼつかない。
また、川崎医科大学の物理では、物理とはまったく関係のない問題が出題されることがあるが、そうした問題はおちついて考えれば簡単なものばかりだ。
問題に面食らうとほかの問題にも悪影響が出るので、変わった問題が出るものなんだという心構えを持って当日の受験に臨もう。

川崎医科大学の生物

川崎医科大学の生物は大問2題での構成。
解答はマーク式である。
広範囲の分野からの出題ではあるが、難易度的には教科書~問題集の基本問題レベル。
当然高得点を要求される。
まずは教科書を用いて基礎的項目の理解・暗記を進めよう。
正誤問題、選択問題、計算問題と出題はオーソドックスな内容。
正誤問題はマークシート式らしく悩ましい選択肢があるが、問題集で正誤問題にしっかり取り組んでいればカバーできる。
問題文が短く解きやすい問題が多いので、あまった時間を計算問題に割り当て不用意なミスをしないように心がけよう。

医学部専門家庭教師問い合わせフォーム

 

医学部受験専門家庭教師による学校別対策

順天堂大学医学部:不合格にならないための対策

このページでは順天堂大学医学部の受験情報を掲載しています。

順天堂大学医学部の受験会場について

一次試験は幕張メッセでの受験。
二次試験は順天堂大学本郷キャンパスでの受験となります。

順天堂大学医学部の受験科目

順天堂大学の一次試験は外国語、3Cまでの数学、物理・化学・生物から2科目選択の理科、小論文で行われます。
ただし、小論文の得点は一次試験の合格者選抜では考慮されず、二次試験の合格者選抜の際に利用されます。
二次試験は20~30分程度の面接となります。
面接は面接官4人に受験生1人の個人面接です。

順天堂大学医学部の数学

順天堂大学の数学は数3Cまでの範囲で大問3問の構成となっている。
マークシートと記述の併用式である。
例年、大問1、2がマークシート形式で、大問3が記述式。
大問1は小問の集合問題。
標準から発展レベルの問題集で対処できる。
大問2は誘導に乗りながら解答する形式に慣れておく必要があるが、解けない問題ではない。
順天堂大学の数学を乗り切れるかどうかは大問3の証明問題にかかっている。
証明問題は教科書に載っている公式を証明する問題。
例年ほぼ典型的な問題の出題ではあるが、それはすなわちミスが許されないという事を意味する。
順天堂大学の数学は試験時間と問題量のバランス的に時間は厳しめ。
ミスの許されない証明問題にとりかかる時間がほとんどないといった状況を回避するためにも、どの順番で証明問題に取り掛かるかは事前に何パターンか考えておいたほうが良い。

順天堂大学医学部の英語

順天堂大学の英語は文法や語法に関する大問が存在せず、長文4題+自由英作文という問題構成。
マークシートと記述の併用式である。
合格を左右する自由英作文に充分な時間を割きたいが、長文読解のボリュームが多いため、いかにして長文をスムーズに消化するかが順天堂大学の英語の鍵となる。
長文読解に関しては英文自体は標準レベルの難易度であり、実際には長文をほぼ読まずに解答できる問いまで存在する。
まず、問題を確認し、どの程度まで時間をかけて長文を読み込む必要があるのかを確認したうえで読解に取り掛かりたい。
自由英作文に関しては、毎年時事的なテーマが出題されるため、書きづらくはないはずだ。
英作文が苦手な生徒は冠詞や前置詞の使い方、動詞の語法、時制などがあいまいになっているケースが大半だ。
入試までにしっかり理解をしておこう。
順天堂大学はあきらかに英語重視の大学なので、英語が得意であればあきらかに有利。
しっかり対策を練ろう。

順天堂大学医学部の化学

順天堂大学の化学は大問2題構成。
マークシートと記述の併用式である。
順天堂大学の化学は標準レベルの問題が中心だが、問題量が多めなので時間配分には気を付ける必要がある。
標準レベルの問題とは言っても、問題形式にひねりが見られ、初見ではどう取り組むべきかわかりづらい問いも見られる。
計算問題が比較的多いので、スムーズに計算式が立てられるよう計算は数をこなして慣れておこう。
また、問題集は標準レベルのもので構わないが、早く正確に解くという意識はつねに持って問題を解くことが重要だ。

順天堂大学医学部の物理

順天堂大学の物理は大問2題での構成。
マークシートと記述の併用式である。
原子を除く全分野からまんべんなく出題される。
難易度はやや難といったところ。
範囲的に偏りがなく出題が幅広いうえに、問題数も多め。
時間内に試験を終えるには相応の実力が必要となる。
標準~やや難といったレベルの問題を短時間で処理する能力と、解ける問題から優先的に解いていくという気持ちの割り切りが求められる。
まずはマーク形式の集合問題で全問正解が必須。
そこで全問正解が難しいようなら物理は選択しないほうが良い。

順天堂大学医学部の生物

順天堂大学の生物は大問2題での構成。
マークシートと記述の併用式である。
難易度自体は近年易化しており、標準レベルの問題が中心。
ただし、実験考察の問題は選択肢が多く、うわべの理解だけでは通用しない。
また、遺伝に関する問題は例年難易度が高く、時間のかかる問題である。
全般的には標準レベルだが、考察問題が多いので時間的な余裕はないと思われる。

 

医学部受験専門家庭教師による学校別対策

医学部専門家庭教師の眼~浪人生の私立医学部受験

私立医学部受験というのは極めて特殊な受験です。
さまざまな角度から問われる問題を高速かつ確実に高得点に結びつけなければならないという合格の難易度の高さはもちろんの事、なにより受験者の層が特殊です。
受験者の層が特殊・・・それは受験者の大半がある意味で医学部受験を宿命づけられているという点です。
早くから駆り立てられるように勉強を開始しているお子様もいれば、自分の進みたい道をわかりながらもなかなかエンジンがかからないお子様もいます。
何とか跡取りを・・という親の気持ち子知らずで全く言う事を聞かず、浪人して初めて目覚める生徒もいます。
医師であるお父様、お母様は厳しい医学部受験をすでに乗り越えています。
しかし、お子様は現段階で当時のお父様、お母様のように医学部受験を乗り越える知識、意欲を持っているとは限りません。
これから医学部受験に臨むお子様たちは、例えば、中高6年間の学校生活を楽しみ過ぎてしまい医学部受験に向けた勉強のスタートが遅れてしまったり、タイミング悪く反抗期を迎え大事な時期に親御さんの言う事に耳を貸さなくなってしまったり、あるいはあまりに膨大な勉強量に嫌気が差してしまったり、成績の伸び悩みに自分の限界を感じてしまったり・・・様々な点から成績の下降やモチベーションの低下という状況に陥りがちです。
思い当たる部分もあるのではないでしょうか?
このような状況下で医学部受験を迎えると浪人という結果になります。
親御様の言う事に耳を貸さない、人の助言が耳に入らない、自己流の勉強やダラダラした勉強が通用するほど医学部受験は甘くありません。
浪人となったことではじめてその点に気づく受験生も少なくありません。

医学部受験において浪人生が有利な点

・時間的ゆとりがある。
・自己流の勉強で失敗しているケースが多く、それだけ伸びシロがある。
・医学部受験当日の独特な緊張感を経験済みである。
医学部受験当日の独特な緊張感を経験済みである。
上記三点が現役生に比べ、浪人生の有利な点と言えるでしょうか。
現役の受験生と比較して浪人生の受験に割ける時間の多さは間違いなく有利な点です。
ダラダラと過ごさず現役生と同じ時間に目を覚まし勉強に取り組むことが出来るという条件付きではありますが、少なくとも現役生が学校で勉強している9時から~16時までは自身の苦手分野の復習をするも自由、予備校に通うも自由です。
そして夕方~夜にかけても現役生と同様に勉強の時間を確保する事が出来ます。
さらに、受験に失敗しているだけに現役生に比べ危機感を持って勉強に取り組むことが出来ます。
また、自己流の勉強で失敗しているケースが多いため、専門家による医学部合格への対策に聞く耳を持った場合、かなりの伸び率を持っているケースがほとんどです。
医学部受験当日の緊迫感を知っているというのも現役生より明らかに有利な点です。
その空気を知っているという事で、受験当日に雰囲気にのまれてしまい実力を出すことが出来ないというケースが減少します。

医学部受験において浪人生が不利な点

・浪人しても危機感のないお子様が少なからずいる
・現役重視の私立医学部では浪人するごとに減点されてしまう
一方で上記二点が浪人生の問題点と言えます。
浪人してもまったく危機感がない生徒も少なからず存在します。
たいていの場合は「現役時代はほとんど勉強しなかったから、今年しっかりやれば受かる」と根拠のない自信を持っています。
当然、現役時同様、まわりの声にも耳を貸しません。
また予備校等で同様の考え方を持つ者同士仲良くなり危機感のなさを共有して、安心しているケースも散見されます。
しかし、この考えこそ、多浪につながる最悪の考えです。
まわりの多浪生も同じような考えで何度も何度も医学部受験に失敗しています。
「今年しっかりやれば受かる」と言っても、現役時にさえしっかりやれなかった生徒が浪人していきなり取り組み方が変わる事は稀ですし、私立医学部は現役生優遇の学校も多いため、不合格に終わった現役の時に必要であった合格点よりも上の点を取らなければなりません。
当然、勉強量も現役生であれば合格できる勉強量以上のものが求められます。
はたしてそれだけの量を現状の甘い考えでこなす事が出来るのかどうかという事になります。
結局はだらだらと時間を浪費し、翌年も同じように「今年は受かる」と言っているのが多くの多浪生の実情です。
気づけば3浪4浪です。
逆に、自分が合格にいたらなかった理由をしっかりと考えている生徒は上記のような言い訳はしません。
淡々と自分に足りなかった点を埋めるため勉強を進めます。

浪人生の私立医学部受験:まとめ

浪人という結果が出て数ヶ月はお子様にとって「自分の勉強が通じなかった」という明白な結果が突き刺さっている時期でもあります。
この時期こそ、お子様が次回の医学部受験に向け、人の意見を取り入れる可能性のあるチャンスなのです。
「この先どうやって勉強を進めていいかわからない・・・。」
「実は助けを求めていたが、意地になっていて言い出せなかった・・・。」
浪人直後に話を伺った多くの生徒から、上記のような返答が返ってきます。
実際はこのままではいけない事を生徒自身で分かっていたケースが大半なのです。
一度、SOSを出してくれた生徒は驚くほど医学部受験に対する姿勢が変化します。
これではじめて医学部受験を突破するスタートラインに立ったと言えるのです。
あとは医学部受験合格に向け、基礎的分野であちらこちらに開いている穴を補強し、必要な知識を様々な角度から問われても解答できるよう定着させ、合格に向けどの教科で何点貯金し、苦手な教科は何点取ればいいという綿密な得点作戦を立て、お子様のタイプに適した志望校の選定を行います。

 

医学部受験 医学部勉強法

医学部専門家庭教師の眼~現役生の私立医学部受験

現役生の医学部受験は勉強への取り組み方、勉強の進め方が学年によって変化します。
以下に各学年におけるおおまかな必要事項をまとめます。

医学部受験への取り組み方:中学生~高校1年生にかけて

この時期に最低限身に付けたいことは日常的にコツコツと勉強する習慣です。
中学受験を終えたばかりの中学一年生の時期に、受験の反動から勉強をまったくしなくなるお子様がチラホラと現れます。
この状態を長く続けてしまうと当然の事ながらお子様の能力は錆びつきますし、勉強習慣を取り戻すのにも相応の時間がかかってしまいます。
時間的にも精神的にもゆとりのあるこの時期に少しでも早く勉強習慣を取り戻すようにしましょう。
勉強習慣を取り戻すことが目標ですから近くの塾に通っても良いですし、塾では勉強に身が入らない性格であれば家庭教師を考えても良いでしょう。
その場合はプロ講師よりも、一緒に楽しく勉強できる学生講師の方が向くと思われます。
勉強習慣がある程度身に付いている場合は基礎の徹底です。
難しいものに手を出す必要はありません。
現在の医学部受験では広範囲に基礎力を問う傾向が強まっているため、この時期にしっかりと土台を作っておく事がそのまま合格への近道となります。
まずは、学校のテキストや塾の教材をしっかりとこなしましょう。
この時期は苦手科目を作らない事がなにより重要です。
一生懸命学校のテキストをこなし、塾に通っているのに成果が上がらない場合は復習のやり方がわかっていないか、塾が合っていない可能性が考えられます。
その場合はお子様の苦手分野をお子様のペースにあわせて指導できるプロ家庭教師を検討しても良いかもしれません。
早期の始動は当然、時間の限られた医学部受験では大きなメリットになります。

医学部受験への取り組み方:高校2年生

本格的な受験シーズンを迎える前のこの時期は、時間的にも精神的にもまだ多少のゆとりをもって、苦手分野の復習に時間を割ける1年となります。
言い換えると、苦手教科に腰を据えて取り組める最後の1年とも言えます。
この1年の過ごし方は現役での医学部合格という観点からは非常に重要な意味を持ってきます。
予備校で伸びている教科はそのまま自信を持って邁進して下さい。
家庭教師は必要ありません。
逆にある程度の期間予備校に通っているにもかかわらず成績が伸び悩んでいる科目は早急に手を打つ必要があります。
予備校のカリキュラム上、お子様の苦手分野を見つけ出し、穴埋めをしている時間はありませんし、お子様が苦手分野を克服する事を待っていてはくれません。
一度穴が出来てしまうと、予備校の自動的に進んでいくカリキュラムでは取り戻すことは非常に難しくなります。
苦手は苦手のまま放置され、次々と授業が進んでしまう。
その時その時の予備校の予復習に追われていると、自宅学習で苦手分野の強化に取り組むことはなかなかに難しいものです。
結果として、成績の伸び悩みや偏差値の下落につながります。
偏差値の停滞や下降が見られる場合は、弱点の発見→補強を無駄なく進めていく事が重要です。
そして、その作業はお子様だけに合わせて指導できるプロ家庭教師が最適です。
ただし、プロ家庭教師の中でも医学部受験に精通している講師でなければ意味がありません。
残念ながら学歴はあっても医学部受験の現状を認識していないプロ講師というのは存在します。
そうした講師は医学部受験に必要のない的外れな指導を行ってしまう可能性があるため注意が必要です。
高校2年生までに必要なことは、予備校で問題なく進めていける科目と家庭教師が必要である科目をしっかりと認識する事です。
その認識の有無でこの先の受験勉強の進捗スピードに大きな差が出てきます。
予備校で伸び悩んでしまっている苦手教科は日を重ねるにつれ勉強時間を圧迫します。
苦手教科の内容をなかなか理解できずテキストとにらめっこする時間が増えると得意科目の勉強時間が取れなくなってきます。
そして、最終的に必要な知識を身に付ける前に受験を迎えるという事になりかねません。
そういった点からこの時期の勉強方法の見直しは大きな意味を持ってきます。

医学部受験への取り組み方:高校3年生

医学部受験までに残された時間はわずかです。
苦手科目を残した状態で高校3年生を迎えてしまったのであれば、その科目の克服に無駄な時間をかける事は許されません。
時には「苦手科目はここまでしか点数をとらなくていい」という勉強に切り替え、得意科目の強化を図ったほうが良いケースもあります。
ここはお子様の状況、志望する医学部に合わせてケースバイケースで進めていくことになります。
そしてこの段階で初めて志望校に合わせた得点計画を考えていくことになります。
得点計画を立てたらあとはお子様にとって必要な項目を最短距離で埋めていく必要があります。
いわゆる志望校別対策です。
学校別の対策は予備校でも行いますが、お子様が苦手としている部分に的を絞って指導できるのが家庭教師の利点であり、だからこそ最短距離で効率よく吸収させることが可能となります。

医学部受験への取り組み方:まとめ

以上のようにお子様の学年によって必要とされる勉強内容は変化します。
そして、お子様の状況によっても予備校が向いているのか、家庭教師が必要なのか、家庭教師と言っても学生が良いのか、プロが良いのか様々です。

 

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